名古屋からのぞみで3駅行くと、神戸である。東京に行くより、ちょい短めでいける。
わたしの最寄り駅から3駅とでは全く遠さが違う。
どうでもいい恐怖と、どうでもいい不安と、確信のない希望とがごちゃ混ぜになっている。
しかし、ある一点に向かってわたしから糸が伸びているのは確かだ。
今は人生のターニングポイントと言われた。
「冬が厳しければ厳しい程、春に咲く桜の花は美しい。」
咲き誇る
桜の花に偲びみる
厳しき 冬を樹は想えり
聖 玄冬
春に一気に咲き散る桜に人々は喜び浮かれるが、花を咲かせた樹は、耐えた冬の厳しさを想い偲びているのだろう。人の道もまたしかり。耐えた先に幸福がくるのだろう。
わたしのマイミクの日記から。
TSを思う気持ちも、桜が咲く頃まで待とう。2年生になって、ひとまわり成長するまで、TSを遠くで見ていよう。
わたしは、「通過待ち」という手段を講じた。
そう思うと、悲しくなってきた。
隣にいたのに、なぜか遠く感じた。ふと横を見た瞬間、どこかに行っちゃっているのではないかとさえ感じた。
見た目は、「ほんま年金テロやわ。ボスやられたわぁ。」とおどけていたんだけど、思った以上に辛そうで、何度「大丈夫?」と言ったか。
元気だしなぐらいしか言えなかった。
そして、何も出来ずにいるわたしが本当に本当に・・・
元気付けるのに、何をしたらいいですか。
話を聞いてあげるのですか、そばにいてあげるのですか。
松井に、何が出来ますか。
寒い中、よしよしする気力もないくらい酔っていて、その瞬間眩暈がした。
彼の辛さを共感してしまったのか。飛行機が離陸した瞬間の状況になり、5分ほど、サーッと言う音しか聞こえなかった。
何かが極限状態になると、眩暈が起きるのか。
非常に辛い。
帰りのタクシー、「千葉県M市までお願いします」と言いかけ、最寄り駅の名前を言った。それなのに、息を吐くたびに「ま・・・」と蚊の鳴くような声を出す。
財布の奥にしまってある、めったに使わないタクシーチケットを取り出しそうだった。


